銀行?保険代理店? お金の相談は、どこにするのが適切なのか?

お金についてのアドバイスをしてくれる業者には、銀行・保険会社・証券会社などがあります。

また、保険を取り扱う「保険代理店」や、投資について、取引の勧誘・仲介・受付などのみを行う「金融商品仲介業者(※)」も、そのような業者に含まれるでしょう。

では、どの業者に相談するのが、「最もお客様に寄り添ったアドバイス」をしてもらえるのでしょうか。

私自身は、「保険代理店と金融商品仲介業者の両方ができる業者」が、より良いアドバイスをしてもらえる可能性が高いと考えます。

そのため、ねこのてFP事務所も、保険代理店と金融商品仲介業者として活動しています。

※金融商品仲介業者は、特定の証券会社には所属せず(従業員ではないという意味です)、資産運用のアドバイスを行いながら、取引の勧誘・仲介・受付などのみを行います

お金のアドバイスで大切なこと

私が常々、お金のアドバイスで最も大切なことは、「いざという時に備える『守り』と将来のためにお金を殖やす『攻め』のバランス感覚」だと考えています。

具体的に言うと、「保険と投資の両方をミックスして考えることが大切だ」ということです。

もちろん、株式投資や投資信託に抵抗がある方もたくさんいます。

しかし、これからの時代は、投資をしないとしても、投資についてある程度の知識を持ったうえで「しない」という判断をする必要があります。

だからこそ、投資についてアレルギーがある方にも、投資の効用と危険性をじっくりと説明した上で、判断をしてもらわなければなりません。

また、投資に強い意欲を持たれている方にも、保険の重要性を伝え、守りと攻めのバランスを取ってもらえるようにするべきです。

保険か投資の片方しか取り扱えないデメリット

保険だけを取り扱っている保険代理店の場合、余裕資金の一部を投資に回されてしまうと、その分だけ利益を得るチャンスが減ってしまいます。

逆に、投資のみを扱っている金融商品取引業者は、保険に加入されてしまうと、資産運用を通して得られる利益が失われます。

残念ながら、本当に必要なバランスを崩さなければ、より多くの利益を得るチャンスが失われてしまうのです。

おそらくは、保険か投資の一方にかたよりすぎていることの危険性を理解しているはずです。

しかし、保険に加入する前に、投資をする前に、自社が取り扱う商品を売り込もうとしてしまうのです。

保険と投資の両方を取り扱えると・・・

保険と投資の両方を取り扱える場合は、両方の金融商品を購入してもらうことができます。

つまり、保険会社と証券会社の両方から、報酬を受け取ることが可能です。

だからこそ、個々のお客様が持つご要望に沿ったプランを提供できるのです。

保険と投資の両方を取り扱えるからといって「安心」とは限らない

では、保険と投資の両方を取り扱っている業者なら安心なのかというと、そうではありません。

意図的に、お客様よりも自社にとっての利益が大きくなるような「不適切な提案」をする業者も少なくないためです。

保険は目先の手数料収入が大きいため、短期的な利益を追求する業者であれば、保険の売り込みが強くなるでしょう。

投資では、iDeCoやつみたてNISAなど、売却される可能性が低いものの方が長期的な安定収入につながります。銀行などがiDeCoを強く推奨してくる場合には、多少警戒した方がいいかもしれません。

自分で知識をつけるか、第三者の意見も聞いてみることが大切

お金のアドバイスを受ける場合は、1つの業者だけに聞くのは危険です。

病気になった場合でもセカンドオピニオンが大切だと言われていますが、それはお金でも同じことです。

確かに、お金は命ほどには重くないかもしれませんが、人生において大切なものであることは間違いありません。

自分の力で堅実な資産形成をしていくためにも、お金に関する知識は欠かせません。

知識を身につけて自分で判断できるようにするか、第三者にある業者から提案された内容について相談することも考えてみてはいかがでしょうか。

ねこのてFP事務所では、セカンドオピニオンサービスも行っています。

ご遠慮なく、ご相談ください。